エンリッチメントは、CRMにすでに登録されている会社(組織)レコードに対し、DataSangoの企業データベースの情報を付与し、空欄の項目を埋める機能です。
新しく企業リストを作ってCRMに登録したい場合は、プロスペクトをご利用ください。プロスペクトは「新しく増やす」、エンリッチメントは「今あるものを埋める」機能です。
ご利用にあたっての前提
- ルールの作成・実行には、編集者以上の権限が必要です。
- 対象のCRM(Salesforce / HubSpot / Pipedrive)を接続し、CRM同期を実行済みである必要があります。同期されていないと、対象レコードのプレビューやスキャンが行えません。
- 対象は会社(組織)レコードです。
CRMへの反映件数には月間の上限(書き込み枠)があります。上限はご契約のプランによって異なります。詳しくは「月間の書き込み枠について」をご確認ください。
1. エンリッチメントルールを作成する
「ルールを作成」を押し、次の4つを設定します。右側のプレビューで、照合されるレコードと書き込まれる値を確認しながら調整できます。
基本設定
- ルール名:あとから区別できる名前を付けます(例:取引先 基本情報エンリッチ)。
- 実行モード:手動(手動で実行)/即時(データ更新時に実行)/スケジュール(定期的に自動実行)から選びます。スケジュールを選んだ場合は、実行頻度(毎時・毎日・毎週)と実行時刻を指定します。
照合条件
DataSangoの企業とCRMレコードを結びつける条件です。DataSango側の項目とCRM側のプロパティを組で指定します。
- 選べる照合キーは、会社名/法人番号/ドメイン・URL/住所/電話番号/証券コード/都道府県/市区町村です。
- 部分一致を指定できるのは、会社名・ドメイン/URL・住所です。それ以外は完全一致になります。
- 複数条件は「かつ」「または」で結合できます。
- 都道府県・市区町村は絞り込み専用です。同じ都道府県に多数の企業が存在し、単独では企業を特定できないため、結合方法を「かつ」にしたうえで、会社名・法人番号などの企業を特定できる条件と組み合わせてください。この条件を満たさない場合、保存時にエラーが表示されます。
対象レコードの絞り込み
- 更新日時で絞り込み:すべてのレコード/過去7日以内に更新/過去30日以内/過去90日以内/カスタム期間(1〜365日)から選べます。
- エンリッチ状態で絞り込み:すべて/未エンリッチのみ/エンリッチ済みのみ から選べます。
フィールドマッピング
企業データベースのどの項目を、CRMのどのフィールドに書き込むかを指定します。
- CRM側にまだ受け皿の項目がない場合は、「新規フィールドを一括設定」で未設定の書き込み先を「DataSango_項目名」という新規フィールドの作成にまとめて割り当てられます。
- 項目ごとに「空欄のみ埋める」か「常に上書き」を選べます。既存の入力を残したい項目は「空欄のみ埋める」にしてください。
- 書き込み先の候補は、接続中のCRMの実際のプロパティから、型が合うものだけが表示されます。
プレビューで確認する
右側の「対象プレビュー」に、照合されたレコードと書き込まれる値の例が表示されます。件数が多い場合は、時間内に確認できた範囲のみが表示されます。意図しない企業に一致していないかを、ここで必ず確認してください。
2. スキャンして候補を出す
- ルールを選び、「スキャン実行」を押します。
- 企業データベースとの照合が始まります。完了すると候補が自動で表示されます。時間がかかる場合は、しばらく経ってから画面を再読み込みしてください。
1回のスキャンで走査するCRMレコードは最大2,000件です。対象が多い場合は、対象レコードの絞り込みを使って範囲を分けてください。
3. 候補を承認・却下する
候補一覧では、レコードごとに現在値と付与される値を確認できます。検索やフィルターで絞り込むこともできます。
- 内容が正しければ承認します。個別にも、選択したものをまとめてでも操作できます。
- 付与したくないものは却下します。
- ステータスは、承認待ち/承認済み/反映済み/却下済み の4種類です。
4. エンリッチメントを実行する
- 対象を選び、「エンリッチメント実行」を押します。
- 確認ダイアログで、反映対象の件数と書き込み枠の残りを確認します。
- 「実行」を押すと、CRMへの反映が始まります。
- CRMに反映されるのは承認済みの項目のみです。承認済みが1件もない場合は実行できません。
- 1回の実行で処理されるのは最大1,000レコードです。超えた分は次回の実行で処理されます。
- 反映が完了した項目のステータスは「反映済み」になります。
5. 実行後に確認すること
- 実行結果の警告表示を確認します。CRM側でレコードが削除されているなどの理由で書き戻しに失敗した場合、その件数が表示されます。
- CRM側で、意図した項目に値が入っているかを数件抽出して確認してください。
- 実行内容は処理履歴に記録されます。
もう一度エンリッチしたいとき
「反映済み」になったレコードは、同じ提案を繰り返し出さないよう、再スキャンの対象から外れます。CRM側で値が変わった・消えたレコードを再び候補にしたい場合は、「反映済みをクリア」を実行してから再スキャンしてください。値が変わっていないレコードは候補になりません。処理履歴からのダウンロードには影響しません。
月間の書き込み枠について
エンリッチメントによるCRMへの書き戻しは、プロスペクトのCSVエクスポート・CRM連携と共通の月間上限(書き込み枠)を消費します。
- 枠はレコード(企業)単位で当月1回のみ消費します。同じ月に処理済みの企業は、再度反映しても枠を消費しません。
- 上限と使用状況は、実行の確認ダイアログに表示されます。
- 枠は翌月1日にリセットされます。
- 上限に達すると実行できません。対象を減らす、追加クレジットを購入する、プランを見直す、のいずれかで対応できます。上限により見送られた件数は、実行結果の警告に表示されます。
うまくいかないとき
- プレビューに「対象オブジェクトのレコードが同期されていません」と表示される:設定画面からCRM同期を実行してください。
- ルールを保存できない:都道府県・市区町村を「または」で使っている、またはこれらだけで照合しようとしている可能性があります。「かつ」に変更し、会社名や法人番号と組み合わせてください。
- スキャンしても候補が出ない:照合条件が厳しすぎるか、対象レコードの絞り込みで範囲が狭くなっている可能性があります。プレビューで一致件数を確認してください。すでに「反映済み」になっているレコードは候補に出ません。
- 実行ボタンが押せない:承認済みの項目がない、権限が不足している、またはルールが実行中の可能性があります。
- 一部のレコードだけ反映されていない:1回の実行上限(1,000件)や月間の書き込み枠により見送られた可能性があります。実行結果の警告をご確認のうえ、再度実行してください。
